県下三大夏祭りのひとつ、加世田の夏の風物詩
400年以上の歴史をもつ県指定無形民俗文化財の士踊り(二才踊り、稚児踊り)が古式ゆかしく奉納されるほか、水車カラクリや郷土芸能など各種催しが行われます。また、竹田神社は島津中興の英主といわれる島津日新公(忠良)を祭っており、周辺には昔の面影を今に伝える武家屋敷群、いにしへの道(いぬまきによる日本一の並木道)の散策も楽しめます。
水車カラクリは、用水路にかかる水車を動力として、人形を動かす伝統芸能であり、南薩摩地域に分布し、夏祭りや六月灯で披露されるものです。現存しているものは、日置市吹上町の吹上温泉祭り(湯之権現六月灯)、南九州市知覧町の豊玉姫神社六月灯、そして竹田神社夏祭りの3箇所とのこと。「薩摩の水からくり」として国選択無形民俗文化財に指定されており、また「加世田の水車カラクリ」は鹿児島県指定有形民俗文化財に指定されています。
夜はいっそう賑やかになります。各所に灯籠が奉納され、ライトアップされた幻想的な風景が広がります。出店やナイトマーケットも賑わいを演出します。
ところで、なぜ例年7月23日に開催されるのか?その理由は諸説ありますが、加世田史に記載されているところによると、日新公の息子である15代貴久公が1571年6月23日に亡くなられ、その一ヶ月後に兄弟が士踊りを境内で行うよう定めました。士踊りの奉納は、出陣する前の貴久公を鼓舞するために日新公が士踊りを捧げていたことがルーツであるそうです。またこの士踊りには、スパイが混ざっていないか確認する目的もあったそうです。なぜならこの士踊り、大変むずかしい踊りなのでスパイや余所者では簡単に踊れないからだそう。薩摩らしいエピソードです。(日置市観光ガイド協会正木様からの情報)
基本情報
開催日 | 7月23日 |
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開催時間 | 10:00〜21:00頃(午前中から夕方までは各種奉納・演舞) |
開催場所 | 竹田神社 |
駐車場 | あり(約300台) |
資料 |